素晴らしき放浪者の戯言

100年に1度の世界の大転換、50年に1度の日本の政権交代を見届けるブログです。 政治、経済、メディア、都市、映画etcの各分野を放浪しつつ 時たま核心に迫ります。

総選挙の結果とこれから

 


  
   私が選挙の第一報を聞いたのは都内で行われた某出版社の忘年会でのことだった。
   「自公300超、維新、民主越え、未来壊滅」
   開票直後、8時過ぎの段階でのことで、維新の民主越えは間違っているが、あとは
  ほぼその通りとなった。
  
   私が出席した宴席でも「不正選挙だ、インチキだ」と取りざたされていた。
   ネット世論では「未来の党」が第二党となったりもしたわけで、ネットであることを割り引い
  て選挙運動の出遅れ、失敗を加味しても「みんなの党」(18議席)くらいはとれるはずだ。
   「未来の党」、9議席は確かにいくら何でも少なすぎる。

   戦後最低の投票率59.32%と言われるが、身近の人に聞いてみたが前回並みに投票所
  は賑わっていたという。
   消費税、脱原発、TPP、それぞれ関心を惹起する争点が目白押しだったにもかかわら
  ず、前回(69.28%)を10%近く下回るとは不自然だ。
   「未来の党」の分は捨てちゃったから投票率が下がったからとかナントカ。

   いずれにせよ、自民圧勝は消極的選択も含めると民意を反映しているだろう。
   それしても比例で復活とはどういうことだ。
   どうもよくわからない。
   ブロックごとの比例区の得票数で政党の配分が決まり、各政党内の序列と惜敗率で当否
  が決まる?おおよそそういうことだとしてもどうも不可解だ。例えば、九州ブロックで日本維
  新の会は惜敗率40%台でも3人も復活している。民主党も同ブロックで3人復活している
  が、全員80%台後半。以下10人が惜敗率50%以上でも落選です。
   九州ブロックではそれだけ「民主」と書く人より「維新の会」と書く人が多かっただけの
  ことだが、何とも奇妙な気がする。
   (過去の選挙では、惜敗率10%台でも復活した候補がいるとか)
   選挙区によっては第3位でも比例で復活したりしている。
   比例復活はせいぜい第2位までじゃないと変だ。
   何のための小選挙区かわからん。中選挙区と同じじゃないか。

   日本維新の会は当初、3桁の議席をうかがう勢いがあった。石原氏が合流してから急
  激に失速しても多くの比例区票をかき集められたのは、やはりマスゴミの力によるものだ
  ろう。
   失速以降は遠慮気味だったが、「第三極 = 維新」というイメージづくりのため連日、連日
  これでもかとプロパガンダが流された。このイメージと橋下人気によって、比例区で「維新の
  会」と入れた人も少なくないと考える。
   (TBSで山本太郎が「自公民、維新ばかり報道していたマスコミが・・・」と発言し、
    MCが慌ててさえぎり、画面が切り変わったのが印象的だった)
   

   それにしても何となく自民に投票した人は何を期待しているのだろうか?
   それとも、お世話になったからとか、知り合いだからとかいうことか?
   自公で3分の2以上取ってしまったら、原発は漸次再稼働、消費税は粛々と施行、
  米国からの圧力に安倍ちゃんのおなかが悲鳴を上げてTPP参加、いや要求まる飲み!
  それくらい読めないのだろうか?要するにそんなことは二の次で景気が良くなればいい!
   他の政策は支持しないが、安倍氏のインフレターゲット論と国土強靭化は私でも支持
  するくらいだからそれも止むを得ないか。 

   憲法改正にしても「国防軍」というネーミングを巡って懸念する政治家、評論家、ジャーナ
  リストはいてもその先に踏み込む御仁を寡聞にして私は知らない。(ネットも含めても同様)
   以前、私が指摘したように第九条の二、第六十三条2を合成すれば事実上、軍事政権が
  可能となる憲法改正だと有権者が知っていたら、かくも多くの票が自民党に集まっただろ
  うか?
   自公で3分の2とってからこの点にふれても遅いのであります。
   さっそく不協和音を奏でる橋下・日本維新の会代表代行は「首班指名に安倍氏を指名す
  る」旨発言しているくらいだから、この改正案も容認であろう。
   維新の会に一票入れたらしい身近の人物もこの自民版憲法改正案を見せたら「ヤバイで
  すよ」と顔色変えた。
   だから景気良くしてくれりゃいいとか言っているくらいでは今回の選挙アカンのですよ。
   マスゴミに踊らされた人々が維新の会の躍進に一役買っている。
   多くは若い衆であろう。そういう若い衆こそ憲法改正 ⇒ 徴兵制となった暁には真っ先
  に戦場に駆り出されるのです。
   昨日の忘年会でも徴兵制の前に福島原発の作業員に駆り出されるとか語っている人が
  いた。何たって自民党版憲法改正案では「自由及び権利には責任及び義務が伴うことを
  自覚」が国民の責務なのだから。

   来年の参議院選がいよいよ正念場だ。
   参議院でも自公が過半数占めることになったら大変だ。
   何しろ彼らのカウンター勢力となる野党が無いに等しい状態なのだから。 
   彼らの背後にはアメリカがいるわけで何とか抵抗できるのは小沢一郎くらいしかいない。
   その小沢が風前の灯なのだからいよいよ危ない。
   
   景気最優先の大多数の国民は政権の安定を求めている。
   安倍政権は短命だと言う論客もいるが、私は意外と長期政権になるのではないかと予
  想した。でも、ここまで自公が勝ってしまったからにはまたぞろ安倍ちゃんのおなかの具
  合が悪くなることを期待するしかない。
   1月には安倍ちゃんは訪米するそうだから、やいのやいのとTPPを催促されるのでは
  ないか。頭痛の種ならぬ腹痛の種が尽きませんな~。
   インフレターゲット政策ができたとしても効果が現れるのは半年先くらいではないか。
   インフレ目標を達成したとしてもやがて制御不能となるだろう。
   それは再来年かその翌年あたりだと思う。
   今は世界中で超金融緩和でもインフレにならないと高橋洋一氏らは言うが、モノの時代
  となればそうはいかないし、その反動は大ききと考える。
   その時まで弱小野党に生き残ってもらはないといけないし、その前に憲法改正させては
  ならない。経済政策の失敗により格差と怨嗟が広がり、自公が弱り切ったところで憲法改
  生に持ち込む。繰り返すが憲法改正は彼らの専売特許ではない。
   自民版とは別の憲法改正案でやればいい。 
   そのためには、必要悪、すなわち国民がもっと酷い目にあわなけばならない。
   事情通にはいい迷惑だが致し方なかろう。
   昨日の忘年会でも「国民がもっと酷い思いするしかない」と私が発言したら、何人かが
  同調した。

   憲法改正とともに「A層選挙」もどきくらいやってもらえないだろうか?
   私の父親は年寄りなので億劫らしく昨日の選挙には行かなかった。
   1票、死に票となったのだ。もったいないと思ったものだ。
   「その1票、俺にくれよ」と言いたいくらいだった。
   いきなり「A層選挙」とはいかなくても、家族間では本人の同意を条件に1票の譲渡を
  ありにしてくれないものか。

   総選挙の結果を見るにつけつくづく、そう思うのであります。








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