素晴らしき放浪者の戯言

100年に1度の世界の大転換、50年に1度の日本の政権交代を見届けるブログです。 政治、経済、メディア、都市、映画etcの各分野を放浪しつつ 時たま核心に迫ります。

「 スピリチュアル 」 と 「 実務 」 の交点

   



   前回、現代が「生活」と「日常」の時代であることにふれたが、同時に「実務」の時代である
  ことについてはもれてしまった。
   「実務」の時代には、スグに役に立つ、結果が出るものが重宝がられる。
   ビジネス書はもちろん、昔でいう「How To」、「自己啓発」のソフトバージョンの書籍がよく
  はける。このあたりに「実務の時代」が如実に現れている。
   もっとも、それには飽き足らない人々もいるが、思想や哲学に行く人はほんの一握りであ
  って、今や多くの人はライト、ヘビーの差はあっても「スピリチュアル」に向かう。
   誤解のないように付言するが、イデオロギーによる「大きな物語」を“ 本気 ”で信じていた
  時代なんか笑い飛ばされればいいし、「実務」に基づき「生活」と「日常」に人々が重きを置く
  時代の方が健全で素晴らしいことだ。正確にはそういう素晴らしい時代 だった のだ。
   今やそれも私はずズレていると思うわけです。

   「スピリチュアル」に関心の高い友人・H氏は語る。
   リアルに霊能力の高い某氏が未来社会に“ 行って ”見てきたところによると

    みんなが「仕事がない、システム、メカに仕事を奪われて仕事ない」

   と言っていたそうな。
 
    「信じる信じないもあなた次第」というしかないのだが・・・・・。

    
   「実務」の世界でも同様の発言をする人がいます。
   ジャーナリスト・山田 順氏は警告する。

    パソコンを切れ!スマホを捨てよ!

    それが雇用対策だ

  
   山田氏によれば、低賃金、就職難と厳しい労働環境はIT革命の必然であって、かつて
  産業革命で大規模な工場化が行われた際、労働者の雇用が奪われたのと同様なのだ。
   私は雇用とか労働問題にとんと不案内であることから、こういう言説は新鮮で傾聴に
  値すると思う。
   確かに会計ソフトで経理、一部の税理士の仕事はいらなくなり、ネット上にたいがいの
  情報は存在する現在、マスゴミももっとリストラされていいはずだ。
   (特にロクでもない記事しか書けん奴は)
   それに確かドラッカーの描く未来企業とは取締役以外、アウトソーシングされた企業に
  よるものだった。

   一見、クリエイティブと思われる世界でも同様で、身の回りのグラフィック・デザイナー
  は嘆く。「今や素人でもデザインが出来る時代だ」と。これもフリーソフト等によるもの
  だと思うが、幼なじみの服飾デザイナーはかつてこう豪語した。(笑い)

   「デザインなんか今や誰だって出来るんだ。
    俺はどうやって売るか、その企画から製造管理まで全部やっちゃう。
    こないだ行ってイタリアの工場も押さえてきた。
    まあ~、小室哲哉みたいなもんだな」

   小室哲哉全盛の頃のことだからだいぶ前のことです。


   先日MXテレビを観ていたら「初音ミク」が取り上げられていた。
   ただの「VOCALOID」を改良したソフトではたいして売れまいと開発メーカーが「初音ミク」
  というがキャラクターをつけて売り出したら、勝手に一人歩きしてどんどん増殖する。
   みんなが「初音ミク」は自分のものだと思い込みだす。やがてゲームになり、今やホログラ
  フィー(?)のバーチャルアイドル「初音ミク」に日本はもとより台湾、香港、米国の若い
  衆がAKB48に熱狂するがごとくコンサート会場でペンシルライトを振っている。
   本来の用途も拡大し続けていて、少しばかり魅力的な楽曲でも作者本人では路上だろう
  と、You Tubeだろうと限度があるがバーチャルアイドル「初音ミク」に 歌ってもらえば反響が
  全然違う。 
   初音ミクをフィーチャーしたオペラではマーク・ジェイコブズが衣装を担当したり、冨田
  勲の交響曲「イーハトーブ」で人間の歌手ではなくて初音ミクがソリストとして歌った。
   富田は語る、「約40年前、電子音楽(古い言葉だ)を始めたが、初音ミクが完成形だ」と。
   (因みに70年大阪万博で富田勲の奏でるモーグシンセサイザーに感銘を受けた小室哲
    也少年はシンセをやりたいと思い立った。)

   今や「初音ミク」は21世紀のカラオケだと思う。
   クリエイティブの世界でもこんな調子だから、人間のやる仕事はどんどん奪われていく
  だろう。


   山田 順氏は続ける。

    若い人はIT化を享受し、スマホに夢中ですが、そうしたIT、ネット社会
    が自分たちの雇用を奪い、賃金を下げていることを知るべきです。
    おそらく、先進国では今後、一握りのスペシャリストと、低賃金の労働者に
    分かれていくと思う。二極化はとてつもなく広がります。これに対して、政治
    は無力です。
    IT化、グローバル化の流れは止めようもない。従って、政府は最終的に金
    持ちにもっと税金をかけて、低所得者にばらまくことになるでしょう。IT社会
    の行き着く先は社会主義なのですが、そうすれば、金持ちはさっさと海外に
    逃げていく。貧困者しかいない国になる。

                 ~ 日刊ゲンダイ 1月1日 ~


   「超帝国」の時代への入口の世界を述べているようで、ちょっと先走りし過ぎている
  ようにも思える。でも、ネット、システムによって大幅に人間の仕事が奪われるという
  のは間違いなくグローバルアジェンダです。
   グローバルな競争に勝たないといけないという経営者たちは無知なのか、それとも
  詐欺師なのだろうか?いくら競争に勝ったところでネットやシステムには歯がたたない
  でしょ。金融市場における A I に代表されるように。
   
   「IT社会の行き着く先は社会主義」とは私の「未来の共産主義」に通じる。 
   物凄く皮肉で逆説的ですが、そんなことは露知らずで無邪気に資本主義の
  一人勝ちを信じて疑わない「日本維新の会」の支持者たちに代表されるような
  人々によって「IT社会の行き着く先は社会主義」は推進されるだろう。
 

   「パソコンを切れ、スマホを捨てよ」と言われてもね~。
   現代資本主義社会に生きている限り無理な相談だね。 
   自分で自分の首を絞める事態をスマホのゲームに端的なように嬉々として労働者に
  遂行させる。さすが、IQ130以上の天才たちの考えることはエグいよ。

   実にベタだが、「酒は飲んでも飲まれるな」、すなわち「ネットとスマホも使っても
  使われるな」ということだろうか?
   そんなわけで私はSNSもスマホもやらない時代おくれどころかメディアクロマニオン
  人ですが、それでいいと思っている。

   「スピリチュアル」(優れた直観力、リアルな霊能力と言う意味)と「実務」の世界
  の必然的な分析の交点についてのお話でした。



初音ミク
「初音ミク」で検索すると、51,400,000 ヒットする。安倍晋三では7,020,000 、イチローでも
 21,700,000 。今さらながら凄いですな。日本人は20世紀に「カラオケ」を21世紀に
 「初音ミク」を発明したと振り返る日がやがて訪れるだろう。
 








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