素晴らしき放浪者の戯言

100年に1度の世界の大転換、50年に1度の日本の政権交代を見届けるブログです。 政治、経済、メディア、都市、映画etcの各分野を放浪しつつ 時たま核心に迫ります。

中国の 「 三戦 」  前編

   


   中国艦船の海上自衛隊の護衛艦へのレーダー火器管制照射は中国側の反論に対して
  日本側がレーダーの写真や動画映像など照射の証拠として公開を検討するに至った。
   中国側が主張する監視レーダーと火器管制レーダーとではまるで違い間違いようがない
  とされている。
   一方、このレーダー照射に関する証拠開示は「自衛隊の分析能力を知られてしまう」と
  して開示すべきでないとする見解も見られる。

   中国は最初から日本の情報分析力開示が目的だったのではないか?
   いや、中国艦船の火器管制レーダー照射は「チャイナセブン」の知るところではなく、
  人民解放軍、それも上層部ではなく現場サイドの判断に基づくものだ?
   様々な憶測が飛び交っている。
   
   いずれにせよ中国人の「阿Q正伝」ぶり、傲岸不遜ぶりには辟易させられる。
   きっかけは「一触即発」の危機であっても、こうなると情報戦の様相を呈してくる。
   情報戦となると「真実」よりもどちらが「訴求力」があるかの勝負になってくる。
   単純に「正論」吐けばいいというものでもないのだ。
   民主党政権時、尖閣周辺で海上保安庁の巡視船に中国漁船が衝突した際、船長を
  逮捕したら中国側は矢継早にカードを切ってきた。
   日本はいきなり「大手飛車とり」のようなカードを切って次の一手はあるのだろうか?
   どうも不安だ。
   何せ人民解放軍は抗日戦争、国共内戦、朝鮮戦争と伝統的に心理戦を自家薬籠中とし
  ている。
   今やこれらは「三戦」と呼ばれ、「輿論戦」、「心理戦」、「法律戦」から成るという。
   防衛省防衛研究所の「中国安全保障レポート」でも軽くふれられている。

    〔輿論戦〕

     輿論戦とは、自軍の敢闘精神を鼓舞し、敵の戦闘意欲を弱めるため内外の輿論
     の醸成を図る活動をいう。

         (中略)

     常用される戦法はついては、敵の指導層や統治層の決断に影響を及ぼす「重点
     打撃」、有利な情報を流し不利な情報を制限する「情報管理」などがある。
                                     (以下 省略)

   
    〔心理戦〕  
        

     心理戦の目的は敵軍の抵抗意志の「破砕」であり、敵軍に対する「宣伝」、「威嚇」
     「欺騙」、「離間」による認知操作と自軍の「心理防護」を主な形態としている。

            (中略)
     
     「欺騙」は「真実」を「偽装」することで敵に錯覚を生じさせ、敵軍の決定と行動
     を誤らせることである。「離間」は指導者と国民、指導官と部下の間に心理的な
     猜疑、離心を生じさせ、自軍が乗じる隙をつくることである。(以下 省略)


    〔法律戦〕 

     法律戦は、自軍の武力行使と作戦行動の合理性を確保し、敵の違法性を暴き出し、
     第三国の干渉を阻止する活動をいう。

        (中略)

     近年、国際法の遵守という消極的な法律戦ばかりでなく、独自の国際法解釈
     やそれに基づく国内法の制定など、自ら先手を打って中国に有利なルールを作
     るという積極的な法律戦への志向が顕著になっている。 



   尖閣問題で青筋立てているようでは中国の仕掛ける「三戦」にしてやられてしまいそうだ。
   彼らの対日政治工作は「大国」に成らんとする昨今、始まったことではないのだ。
   1972年には中国共産党「日本開放第二期工作要綱」が既に作成され、実地に移されて
  いたのだから。

                                 (つづく)
  






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