素晴らしき放浪者の戯言

100年に1度の世界の大転換、50年に1度の日本の政権交代を見届けるブログです。 政治、経済、メディア、都市、映画etcの各分野を放浪しつつ 時たま核心に迫ります。

国会でオーランチオキトリウムについて質問されました。 前編

   



   ネット及び専門家の間で喧伝されるだけで既存メディアではほとんど取りあげられること
  がないオーランチオキトリウム。
   そんなオーランチオキトリムについて18日の国会で民主党、植松恵美子議員によって
  質問された。抜粋して採録します。(以下、敬称省略させていただきます。)

    植松 (前略)エネルギーの開発を例に挙げたいと思います。
        筑波大学の渡辺信教授のもとで藻類、藻からエネルギーを精製する
        オーランチオキトリウムを発見して推進すべく研究が始まっています。
        藻類が石油をつくる研究が実用化に向かって発展しているのだが、軽油
        ガソリン、ジェット燃料、藻からできることがわかってきました。
        計算では日本の休耕田の39万haの5%程度、2万haで日本の年間
        輸入量の2億トン分を休耕田でつくることが出来ると計算されており
        ます。休耕田が油田に代わる研究が進んでいるのです。
        総理、こういった開発について興味がおありですか?

    安倍 今、ご指摘の点はですね、今までも勝谷さんとか何人からですね、是非
        研究するように言われております。そうしたものも含めてメタンハイド
        レードのそうですが、エネルギー、できるだけクリーンなエネルギー
        に関しては私たちがあるべき社会像の一つとしてターゲットに入れて
        いるわけで政府を挙げてそうした研究をしていく。それがまさに中心的
        柱の一つであると考えております。
   
     
     植松 ところがですね、この日本においては研究者の生の声を聞いておりますと、
        不都合なことがたくさんあるんだと思っております。と申しますのが藻
        から燃料が出来るのですが、日本だけが研究を取り組んでいるわけでは
        ません。世界中で国が一丸となって、この研究にお金を注いでおりますが、
        日本はまた悪いクセが出てきておりまして文科省、経産省、農水省とそれ
        ぞれがプロジェクトを立ち上げておりまして30くらいが乱立しております。
        2008年から10年間で80億円から100億円、これらが小額づつ
        (オーランチオキトリウムに)ふり分けおりますので予算の使い方が
        非常に非効率ですし、なかなか研究者のところに届いていない。
        その連携もとれてないという状況ですけれども、こういったことを改善
        していかなければなかなか諸外国には勝てない。
        一方で米国はこの藻類から燃料をとることに万全の体制を整えております
        のでこれまで1千億円の予算を投じております。エネルギーが出来るんだ
        からこれくらい投資してもいいという判断のもとやっていると思います。
        1千億円は腰を抜かすような予算ではありません。
        今回の緊急経済対策のうち5兆円は公共事業です。2%です、公共事業の。
        国のために種を植えるのでしたら、そんなに高い投資だとは思いませんが
        国のリーダーとしてこの転換をどのようにお考えでしょうか?


   ここまで植松議員の質問はオーランチオキトリウムについて過去記事で私がレポート
  してきたことを実地レベル、政治家としてのスタンスで質している。
   ようやくこういう政治家が現れたかと感慨深いのだが、首相及び閣僚はどのように
  答弁しているのだろうか? 

     
    安倍 今の個別の点ではなくてですね、エネルギー政策につきましては先ほど
        答弁させて頂いたようにですね、まさになるべくクリーンなエネルギー
        自前のエネルギーの確保というのは我が政権にとっての命題の一つ
        でありますから全力でとりくんでいきたいと思います。
        縦割りをいかに排していくかも重要なことであると思います。
        総合科学技術会議はまさしくこの役割を果たしているわけです。
        会議については非効率なものもありますが、会議がなければ横軸が
        通らないわけですからそうやって横軸を通して私が議長であって、
        官邸が主導してそうした政策を推進していきます。


   安倍首相の限らず首相の答弁とはまずい論点には答えず、論点をずらしたり総論的答弁
  に終始する。この答弁も「オーランチオキトリウム」のオの字も議事録には残らない答弁
  となっている。「クリーンなエネルギー」というフレーズでいわゆる「自然エネルギー」
  を匂わせ微妙に論点ずらしつつオブラートに包んでいる。
   省庁の「縦割り」という常套句の問題だけをピックアップして回答している。
   山本一太・内閣府特命担当大臣(科学技術政策担当)も「縦割り」について首相をフォロー
  する答弁に終始している。(因みにこの科学技術担当特命大臣は「オーランチオキトリウム
  について知りませんでした」と素直に述べた)

   植松議員が問うたのは、最後のパラグラフ、「この転換」について大きく舵を切るような大
  胆な投資をする気があるか否かであります。植松議員はぼかして「どのようにお考えでしょ
  うか?」質しているが、本旨はエネルギー転換となる大胆な投資について国のリーダーとし
  ての意思を問うている。  
   省庁の「縦割り」の弊害の答えもここにある。
   すなわち、総理大臣がトップダウンでやらない限り大きく舵など切れないのだ。
   
   安倍首相は逃げ切ったつもりでも植松議員はさらに核心に迫る。

                                (つづく)








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