素晴らしき放浪者の戯言

100年に1度の世界の大転換、50年に1度の日本の政権交代を見届けるブログです。 政治、経済、メディア、都市、映画etcの各分野を放浪しつつ 時たま核心に迫ります。

国会でオーランチオキトリウムについて質問されました。 後編

   



   エネルギー転換に関して安倍首相にかわされた植松議員であったが、彼女は首相の
  主張、「強い国 日本」にまで踏み込んでいく。

    植松 山本大臣、本当にこれに取り組んでいただきたいのですけれど、
        エネルギーの輸入国から輸出国へ変わるという、これは大きな
        転換でもあるんですね。
        総理は強い国、日本をつくりたいとおっしゃっています。
        強い国の定義は経済的にも強く外交も安全保障にも強い国づくり
        で、もっと踏み込んで言えば、軍事的にも強い国であると受け止
        めています。
        一方、その気持ちが何10年も前からお持ちであったならば、私は
        聞いてみたいことがあったんです。食糧自給率が40%、戦後60
        年あったにもかかわらず、40%を切るまで放置してきました。
        もう一つはエネルギー生産が4%しかできない、96%輸入に頼る
        この国がほんとうに強い国になれるかということをずっと疑問に
        思っていたわけです。つまり自国の国民が食べる農産物、使うエネ
        ルギーは100%自給できる体制を時間をかけてつくっていかなく
        ては本当に強い国ではなく強がっている国にしか諸外国には見え
        ないですから、こういった2つの点からの体制づくりを万全しなけ
        らないと思いますが、総理のお考えを伺います。

   「本当に強い国ではなくて強がっている国」、この指摘は的確かつ重要だ。
   別にエネルギー、食糧自給率に限らず、安倍首相をはじめ自民党内で右に巻いて政治
  家、日本維新の会の政治家、及びこれらの支持層は威勢のいいこと声高に叫ぶが植松
  議員曰くのように諸外国に見透かされている。「そんなこと言っても日本はアメリカ
  の属国でしょ」と。残念だが、北朝鮮でせさえそう思っている。 
   「だからこそ軍備増強だ!核武装だ!」と彼らは言いますが、GPS握っているのは
  アメリカです。GPS切られたらどうします?今時レーダーで闘いますか?
   それじゃと、自前の石油ルートを開発したら田中角栄は潰されました。
   でも、間もなく日本は海洋資源を中心に「資源国」になるのです。
   政治家はいい加減覚悟を決めたらいかがですか。
   海洋資源も「どうぞお持ち帰り下さい」と差しだしますか?
   「そんなこととっくの昔に知っているよ」と言わんばかりですが、どうにもこうにも
  歯切れが悪いのが安倍首相の答弁です。

    安倍 エネルギーも食糧についても安全保障の観点から考えるべきで
        あって、いざとなったら、お金を出しても買えないということが生じる
        分野であって、ですから各国は戦略的に考え、場合によっては保護をし
        ていると思うのです。
        だからこそ我々、自由民主党は現実的に自前のエネルギーにこだわる
        べきだと考えるなかで、(政権任期中の)3年で委員が指摘された
        オーラン何とか、藻を原料にしたものも含めてですね、自前のエネル
        ギーとするため国家資本を投入していくべきだと思っておりまし、
        そのために何をすべきか、攻めの農業を進めていくなかで、食糧自給
        率の向上を図っていきたい。
  
   首相の本心は「オーラン何とか」の一言に現れている。
   アメリカがシェールガス、シェールオイル買えといってくるだろうから自前の石油
  づくりなど推進できないのだ。訪米を間近に控えて、オーランチオキトリウムに前の
  めりなど口が裂けてもいえない。クリーンなエネルギー云々言っているが、安倍自民
  が本気で「脱原発」などやるはずがないのです。
   「脱原発」など米国が許さない。 
   何たって日本人は原発のつもりでも米国にとって日本の原発は米国の核燃料備蓄場
  なのですから。ただ、米国もシェールガス、シェールオイルを日本に売りたいわけで
  すから、少しばかり原発から火力にシフトすることは歓迎です。風力、太陽光の自然
  エネルギーも「スマートシティー」として米国GEが日本を市場として狙っているく
  らいですからある程度容認されるでしょう。この答弁には出てきませんが、安倍首相
  の「エネルギーのベストミックス、クリーンなエネルギー」という曖昧な表現はこの
  ような事態を指してのことです。 


    植松 安全保障の問題を考えますと、農業の個別補償は別にバラマキでも何
        でもないんですよ。食糧自給率100%にもっていくのが当たり前のはず
        ですよ。それなのに中身のともなわない強い国 日本を主張してもほんと
        見透かされていると思っております。こんなことは子供でもわかるんです。
        エネルギー政策も研究者を結集して本気でやっていくべきだと思ってお
        ります。強い国というのは本当は世界に尊敬される国でありたい、この
        日本はそういう国であって欲しいと思っております。
        日本の研究者は素晴らしいです。医療分野にしても先ほどのエネルギー
        開発にしてもホント少ない研究費のなかで世界のトップレベル研究をめ
        ざして切磋琢磨している。こんな少ない予算で素晴らしい研究をしている
        日本人をどんどん後押しして輩出していくことがこの国のプライドにつ
        ながると思います。本当の意味で尊敬される国になるんです。
        この研究を進めていくことは次の世代が食べていくことになる新産業を
        生み出していくことになると思っておりますし、経済的にも強い日本に
        つながります。
        医療の分野、年末、山中教授がIPS細胞でノーベル賞を受賞しました
        けれども、こういう医療分野もどんどん進めて行って下さい。
        世界の国の命を預かる国は尊敬され強いんです。こういったことを経て
        日本の国が自信を失っていることを、プライドをもう一度持ち直すきっか
        けになると思うのですが、世界で活躍している日本人が米国やフランス
        に持っていかれております。
        頭脳流出を防ぐためにもこういった成長分野、的外れなことだけはしな
        いで頂きたい。

   
   下村文科大臣は「全く共感できる質問をしていただいてありがとうございます」と
  述べIPS細胞関連に予算つけることを明言した。植松議員はノーベル賞とってから
  予算つけるのも結構だがその前にこれはと思う研究に予算つける“ 目利き ”がいな
  いと混ぜ返す。        
        
   十分傾聴に値する質問なのだが、民放TVのプライムタイムでは他の質問は
  放送されてもこの質問は放送されない、いや出来ないがホントか。
     
   参議院不要論も持ちあがっているが、植松議員の他にもいい質問する人は少なくない。
   任期6年で解散のない彼らの方がロングスパンで天下国家のことを考えられるのでは
  ないかと思う。

   安倍首相に限らず歴代首相も国会質問のたいがいのことは既に承知しているのだ。
   でも、日本を前進させるべく大きく舵をきれない。舵きれるのは米国に要求され日本
  にとってよろしくないことばかりと言ったら言い過ぎか。
   エネルギー、資源、食糧は国の根幹にかわることだ。
   これらを転換するには長年の政権与党ではできない。
   エネルギー転換は権力構造の転換に他ならず、これらを成そうするなら政治も
  政権(権力)交代するしかない。

   
   これら大きな転換を期待して私は民主党に政権交代を託したのだが、大転換を自覚し
  かつ遂行できる政治家は民主党内にほんのわずかであった。
   国民も「格差社会の是正」とか「社会保険の適性化」とか身近なことを民主に期待し
  たようで、これら大転換には全く無頓着であった。

   例えアベノミクスが成功しても、より苛烈な「格差社会」と重税社会が待っている。
   再び政権交代可能な時期はこの時まで待たなくてはなるまい。
 
                               (了)
 

  〔参考〕
  
    植松議員の質問は「参議院インターネット審議中継」(2月18日)
    動画が見れます。
    この日の動画は7時間を越え、前半後半に分かれていて植松議員は後半です。
    「2月18日 予算委員会」をクリックし動画が始まったら一番右まで
    カーソル振り切ると前半が終了し自動的に後半が始まります。

    植松議員 後半17分50秒あたり~1時間8分20秒あたり。

    このうちオーランチオキトリウムについては55分あたりから。
  







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